野外で便利なロープワーク
2004年9月28日(火)

場所/国立オリンピック記念青少年センター410号室
進行/秋山和正(カマキリ)
「ロープワーク」というと、何か特別なものであるように感じてしましますが、日常生活の中でロープや紐を使う機会は数多くあります。靴紐を結ぶ、古新聞を束ねて結わくなど、割と身近なところに「ロープワーク」の技術は活かされています。もちろんアウトドアの活動ではより頻繁に活用する技術です。野外活動の指導者としての必須テクニックを学ぶべく、今回は実際にロープを使いながら基本から学びました。


〜ロープワーク勉強会資料より〜 ※秋山和正(カマキリ)編

代表的なロープワークは世界共通。習得しているともちろんの事、呼び名も覚えておくと、「おーい!そこの木にこのロープを巻き結びしてくれー!」なんていうときに戸惑わずにすみます。また丈夫ならいいだろうと不必要に何重にもグルグル巻きにして、テンションがかかったら二度と解けないような縛り方をしている人をよく見かけます。アウトドアではテントやタープを張ったり、洗濯物を干したり、安全確保やレスキューに使う事もあります。俊敏かつ確実なロープワークを習得し、活用しましょう。

1.ロープワークは…

○結びやすい事
○シンプルで合理的である事
○自然には緩まず解けない事
○人為的には解けやすい事
○強度がありロープを痛めない事
 
2.ロープワークの種類

○結び目をつくる 「ノット」という
○物をしばる 「ヒッチ」という
○ロープ同士をつなぐ 「ベント」という





3.身に付ける!

 
まずは使用頻度が高く、比較的覚えやすい技術を身に付けます。頭ではなく身体に染み込ませて習得すること。理屈ではなく身体が瞬時に反応できるようになって初めて習得したことになります。

@本結び(リーフノット)
今回のウォーミングアップは、誰でも使った経験がある本結びを練習。二本のロープを結びつける技術です。間違って「縦結び」を習慣にしてしまわないように注意しましょう。本結びに比べて強度は弱くなります。また本結びでも、太いロープ同士、違う太さのロープ同士を結ぶ場合には適しません。

A巻き結び(グローブヒッチ) ※上記図解参照
解放端がある場合とない場合の2パターンをマスターします。アウトドアでは頻繁に使用するテクニック。テンションがかかればかかるほど解けにくく、ロープを棒状の物(木や杭など)に縛り付けるのに適しています。細い物に縛り付けるのであれば、わずか1秒程度で出来てしまいます。

B八の字結び(エイトノット) ※上記図解参照
ロープの端や途中に「コブ」を作るための技術です。ビニール紐の端などが先割れしてほつれていくのを防いだり、穴に通したロープが抜け落ちないようにコブを作ります。「とめ結び」よりも大きなコブが作れ、比較的ほどき易い点が利点です。

Cもやい結び ※上記図解参照
ロープの端に輪を作るための技術です。ロープを強く引いても輪の大きさが変わらないので、クライミングや救助の際に人体にロープを縛り付けるのにも有効です。自分の身体に結びつけるときと、人の身体に結びつけるとき、両方の感覚を身に付けておくことが大切です。


今回の勉強会の第一目標は、上記4パターンのロープワークテクニックを「習得する」ことでした。時間に余裕もあったので他にも何種類かの技術を講師カマキリに紹介して貰いました。

Dひとえつぎ(シートベント)
二本の違う太さのロープを結びつけるときの技術。シンプルで覚え易い技術です。

Eよろい結び(ハーネスヒッチ)
ロープの中間に輪を作りたい場合、重いものを引き上げるときなどに使う。バタフライノットなども同様に有効。

Fレスキューロープの使い方
投げ方、ロープを引く際の手の向き(順手ではなく逆手がよい)、使用後のロープの仕舞い方などを学んでおくこと。

長いロープ(ザイル)の簡単な片付け方(首や肩にかけながら効率よく短くたたんでいく)なども学びました。こうした動作が当たり前のように、瞬時に身体が反応して出来ればよいですね。
 

まとめ

ロープワークは頭ではなく身体で覚えるもの、これが今回学んだことです。勉強会から大分日が経ちましたが、現段階で身体が即座に反応してくれてこそ「習得した」と言えるわけです。実際にロープワークが必要とされる状況で、その場にふさわしい結び方を即座に判断し実践できてこそスタッフなのです。ロープワークひとつで、アウトドア活動の幅が広がり、様々なプログラムが可能になることを改めて知ることができました。

報告書作成 遠藤宗一(しじみ)