レッドハイキング
11/29(土)
天気:晴れ時々曇り 関東平野も紅葉のシーズンを迎えました。

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。その分日中の陽射しがポカポカと気持ちの良い季節です。今日は鎌倉天園への探検を実施しました。

品川駅から小一時間ほど、北鎌倉で電車を降りた探検隊一行は建長寺へ。紅葉に色付く木々を見てハイキングへのモチベーションもグッと高まります。お寺の境内でのオリエンテーションを経て、ここからは幼児班と小学生班に分かれて行動します。

今日は年齢層の低い子どもたちばかりでしたので、山登りの基礎体験を行います。各自には行動中の食料を均等に分配しました。行程の中で、どのタイミングでどの程度食糧補給を行うかは各自のセンスに委ねられます。もちろんその為には地図を読んで全行程(地理や所要時間など)をイメージすることが前提となります。そして服装も調整します。前日の雨による泥濘を想定してレインウェアのズボンを装着するなどしました。

幼児にとっては目的地に辿り着くことそのものが冒険であり挑戦です。序盤から建長寺からの急な登りが待ち構えていましたが、しっかりとスタッフのペースに合わせて歩きました。いっきに標高を稼ぎましたので、展望地からの眺めは最高でした。青空の下、遠く鎌倉の街が見え、その先には大きく広がる海が…。本格的な山道に入ってからも、足元が不安定な難所がありましたが、ひとつひとつを慌てずに越えて歩を進めました。

小学生は先頭を交代で務め、グループを率いる責任感と自覚を促しました。仲間に思いやりをもってペースを作ったり、声を掛け合ったり。グループ内の雰囲気が明るかったのも喜ばしいことですが、他のハイカーとのすれ違い方や道を譲るタイミングの良さなども含め、一人前の登山者として行動していたことに感心しました。もちろん元気な挨拶も忘れません。休日の晴天、多くの人がハイキングに来ていましたが、その中で子どもたちの言動は大変立派だったといえます。

子どもたちは食料(行動食)を携帯していることが随分と嬉しかったらしく、摂取のタイミングやその時々の分量は個々様々でしたが、全て自己判断であったために満足の様子。山中では食料はとても大切、それをよく理解できたのではないかと思います。

一行は大平山の山頂を経て下り道に入ります。「獅子舞」と呼ばれる森の色彩は美しく、頭上には赤、オレンジ、黄色、緑と様々な木々の葉が青空に映え、一方で足元は銀杏の葉の黄色一色に染まっていました。まるで黄色い絨毯で覆い尽くしたような明るさ。ここに地元の自然環境に精通する“カジゴン”というスタッフが合流しました。この獅子舞もお得意のテリトリー。

さぁギンナン拾いの開始です。黄色一色に覆われた地面はある意味保護色。最初は臭気はするもののギンナンの存在に気がつきません。斜面の傾斜や地形、多くの登山客の動線などから、ギンナンが落ちている場所を推測するという知恵も必要。前日の天気も重要な判断材料。こうした“業”と“知恵”をカジゴンが授けてくれるので、子どもたちは次々に収穫することができました。カジゴンが手際よく果肉を取り除いてくれるので、欲張ってペットボトルいっぱいに詰め込んだ子が多かったですね。ちゃんと蓋をしないと帰りの電車内は“エライこと”になってしまいます。ともあれワイワイ楽しそうな子どもたち、多くの人が足を止めてそんな様子を微笑ましそうに眺め声をかけてくれました。

美しい紅葉の森でどのくらい過ごしたでしょうか。午後の陽射しも更に柔らかくなり益々美しさを増してきました。獅子舞を後にし無事山道を抜けた探検隊は、鎌倉宮に到達しゴールとなりました。残りの行動食をおやつにして子どもたちはご機嫌です。幼児も全行程を自分の足で歩き通しました。「もっと山を歩きたかったなー」という声にビックリです。

多くの観光客で賑わう鎌倉より品川まで無事に帰りつき解散。辺りはすっかり真っ暗です。お土産のギンナンを嬉しそうにお迎えの保護者に見せる子どもたち。帰ったらその臭気にご家族はビックリ仰天かもしれませんね。秋を迎える度にその匂いと共に今日の思い出が色鮮やかに蘇ることを祈りましょう。
古都鎌倉秋深し   息をもつかせぬいきなりの急登  
幼児にとっては山道の段差ひとつひとつが難関でした  陽光に映える自然の色彩美 
名人“カジゴン”によるギンナン採り指南  ハイキングの醍醐味を知った一日でした